防災リュックの中身リスト|最低限の6つと、入れなくていい5つ

防災リュックの中身リスト

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防災セット(防災リュック・非常持ち出し袋)は、まず「優先度S」の6つだけそろえれば形になります。残りは後回しで構いません。

この記事では、命と安全に直結するS・生活の負担を減らすA・家庭によっては不要なB——の3段階に分けました。市販セットに入っていても実は多くの家庭で出番のないものも、理由つきで正直に書きます。

この記事の結論

  • まず揃える(優先度S・6項目): 水/携帯トイレ/モバイルバッテリー・懐中電灯/笛/常備薬/現金
  • 多くの家庭では後回しでよい(優先度B・5項目): 大型ポータブル電源・発電機/1週間分の着替え/大型工具/テント一式/単体のラジオ
目次

優先度を3段階に分ける理由

防災セット(防災リュック)は「全部そろえるまで安心できない」と考えると、費用も重さもかさみ、かえって準備が進みません。家族構成や住まい(在宅避難が中心か、避難所を想定するか)によって必要なものは変わります。

そこでこの記事では、当サイト独自の基準で優先度をS・A・Bの3段階に分けました。まずはSだけをそろえ、余裕があればAを足し、Bは家庭の状況を見て検討する、という順番がおすすめです。

予算や収納スペースが限られている家庭ほど、この優先順位が役立ちます。

優先度S|命と安全に直結する最優先アイテム

品目 目安量 ポイント
1人1日3L×3日分 飲料・調理用。持ち出し用は500mlなど小分けも便利
携帯トイレ 1人1日5回分×3日分が目安 断水時に真っ先に困るもの(優先度は水と同等)
モバイルバッテリー・懐中電灯 各1〜2個 停電時の情報収集・足元の安全確保に必要
笛(ホイッスル) 1人1個 閉じ込め時に体力を使わず居場所を知らせられる
常備薬・救急用品 常備薬は最低3日分 持病がある場合は最優先で確認する
現金(小銭中心) 数千円+小銭 停電時はキャッシュレス決済が使えないことがある

この6項目は、家にあるものや身近な店で用意できるものが多く、そろえるのに大きな出費が必要になるとは限りません。

まずはこの表を家にあるものと照らし合わせるところから始めてみてください。この6行だけスクリーンショットしておくと、買い物のときにすぐ見返せます。

優先度A|あると避難生活の負担が減るアイテム

品目 ポイント
そのまま食べられる非常食 火や水を使わず食べられるものを数食分
軍手・厚手の手袋 ガラス片などが散らばった場所を歩く・片付ける際に
レインウェア・防寒シート 濡れや体温低下を防ぐ。傘より両手が空くレインウェアが便利
マスク・ウェットティッシュ 断水時の衛生対策として
予備の眼鏡・コンタクト用品 普段使っている人は忘れやすいので追加しておく
生理用品 避難所などでは入手しにくくなるため、普段より多めに備えておく

優先度Aは、なくても命に関わるとは限りませんが、あることで避難生活のストレスや衛生面の不安を大きく減らせるアイテムです。Sがそろったら、次に検討してください。

優先度B|家庭によっては不要・後回しでよいアイテム

市販の防災セットによく入っているものの中には、住まいや家族構成によっては優先度が下がるものもあります。理由とあわせて紹介します。

ここから先は、正直に言うと意見が分かれるところです。「テントは絶対いる」という人もいます。以下は「一般的な家庭の持ち出し袋としては優先度を下げてよい」という当サイトの判断で、あなたの住まいや地域の事情によっては答えが変わります。

  • 大型のポータブル電源・発電機: 高価で重く、持ち出し袋に入れる用途には向きません。在宅避難で使うかどうかは家庭の状況によるため、判断基準は別記事で詳しく整理する予定です
  • 1週間分の着替え: 持ち出し袋は「自分で運べる重さ」が優先です。着替えは1〜2日分にとどめ、自宅から取りに戻れる想定でよいことが多いです
  • スコップ・のこぎりなどの大型工具: 家庭用の持ち出し袋に入れるには重く、扱いにも慣れが必要です。町内会や自治体の資機材との役割分担で考えるのも一つの方法です
  • テント一式: 近くに避難所がある地域では、毎回携行する必要性は高くありません。在宅避難が中心の家庭では、車中泊用の簡易グッズで代用できる場合もあります
  • 単体のラジオ: 手回し充電やライト機能つきの製品と兼用できるものであれば、単体のラジオを別に持つ必要性は下がります

これらは「まったく不要」という意味ではなく、家庭の状況次第で優先順位を下げてよい、という位置づけです。

家族構成によって優先度は変わる

S・A・Bの分け方は一般的な家庭を想定した基準です。家族構成によっては、次のようにSの中身が変わります。

  • 乳児がいる家庭: 液体ミルクや使い慣れたオムツ、おしりふきが優先度Sに加わります(乳児向けの備蓄は別記事で詳しく扱う予定です)
  • 高齢の家族がいる家庭: 常備薬に加えて、補聴器の予備電池や、やわらかい食品が優先度S・Aに上がります(高齢の家族がいる場合の非常食は別記事で詳しく扱う予定です)
  • ペットがいる家庭: フードや常備薬に加え、キャリーバッグが優先度Sに近づきます(ペットがいる場合の備蓄は別記事で詳しく扱う予定です)

市販の防災セットを選ぶときの見方

一つずつ買いそろえるのが大変な場合は、市販の防災セットを土台にする方法もあります。

選ぶときは、優先度Sの項目がひと通り入っているか、逆に自分の家庭では優先度Bにあたる重いものが多く入っていないかを確認すると、無駄なく選べます。

具体的な商品ごとの中身比較は、別記事で詳しく紹介する予定です。

セットの中身は一度そろえたら終わりではありません。年に一度、防災の日などのタイミングで見直すのがおすすめです(→防災の日に家庭でやること10|30分で終わる点検チェックリスト)。

まとめ:買ったまま、開けていないその防災セットへ

防災セットは、買った安心感でそのまま収納の奥に眠りがちです。それ自体は自然なことです。今日はその袋を開けて、優先度Sの6項目がそろっているか、Bの荷物が場所を取っていないかを3分だけ確認してみてください。

よくある質問

Q. 防災セットは家族何人分用意すればいいですか?

A. 基本は1人に1つの持ち出し袋がおすすめです。年齢や体格に応じて中身の量を調整し、家族全員分を1つにまとめると、運べる人が限られたときに困ります。

Q. 市販の防災セットを買えばそれで十分ですか?

A. 良い出発点にはなりますが、乳児・高齢者・持病がある方・ペットがいる家庭では、そのままでは不足する項目があります。上の「家族構成によって優先度は変わる」を参考に、中身を見直すことをおすすめします。

Q. 予算が限られています。何から揃えればいいですか?

A. 優先度Sから順にそろえるのが効率的です。水・携帯トイレ・モバイルバッテリー・笛・常備薬・現金は、費用をかけなくても用意できるものも多くあります。


出典: 内閣府 防災情報のページ

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。数字は公的機関の一次情報で確認し、失敗も隠しません。

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