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市販の防災セットは、ブランドによって水・非常食が標準で入っているかどうかが大きく分かれます。山善のように道具中心で水・食品を含まない設計もあれば、アイリスオーヤマやLA・PITAのように標準で含むタイプもあります。
この記事は「どのセットが一番良いか」を決めるものではありません。セットを買うにしても自分で揃えるにしても、中身が当サイトの優先度Sを満たしているかどうかを、正直に検証します(基準は次の章で説明します)。
この記事の結論
- 水・非常食の有無はブランドで分かれます: 山善は含まない設計、アイリスオーヤマは含む版と含まない版、LA・PITAは上位グレードで標準装備
- 現金・常備薬はどのセットにも入っていません(購入後に自分で追加する項目です)
- 携帯トイレは枚数が少なめな製品があるため、日数分足りるか個別に確認する価値があります
「点数の多さ」より、入っているかどうかで見る
市販の防災セットは「30点」「43点」のように点数の多さを打ち出して売られていることが多く、点数が多いほど良さそうに見えます。ですが綿棒や輪ゴムのような小物も1点として数えられているため、点数の比較だけでは中身の充実度はわかりません。
「防災士監修」をうたう商品も多くあります。当サイトでは監修の有無ではなく、中身が実際に何であるかで評価します。基準に使うのは、防災リュックの中身リスト|最低限の6つと、入れなくていい5つの優先度Sです。具体的には水/携帯トイレ/モバイルバッテリー・懐中電灯/笛/常備薬/現金の6項目です。
内閣府は家庭での備えを呼びかけており、防災セットはその入り口として選ばれることが多いアイテムです(内閣府 防災情報のページ)。だからこそ、中身が優先度Sを満たしているかを確認する価値があります。
実在3ブランドの中身を比較する
2026年7月時点で各社公式サイトが公開している情報をもとに、代表的なセットを比較しました。価格は変動するため、本記事には記載していません。
| ブランド/商品名 | セットの特徴 | 水・非常食の有無 |
|---|---|---|
| 山善(YBG-30/YBG-30BB) | 18〜25L・30点。道具類が中心 | 含まない(設計上の方針) |
| アイリスオーヤマ(NBS1-43) | 1人用・43点。食品付き版 | 保存水500ml×3・アルファ米等が付属 |
| LA・PITA(ラピタ上位グレード) | ポーチ分割式。複数シリーズ展開 | 長期保存水・アルファ米を標準装備 |
山善は飲料水・非常食をあえて含まない設計にすることで、期限管理の手間を減らしています。アイリスオーヤマは食品付きの43点セットを用意しています。LA・PITAは上位グレードで長期保存水・アルファ米を標準装備しています(LA・PITA公式)。
点数(30点、43点など)は多く感じますが、実際に生活で使う場面で数えると6〜10種類程度に集約されます。数の多さより、優先度Sの6項目が入っているかどうかで見るほうが判断しやすくなります。
迷ったときの結論: 初めて防災セットを用意する家庭では、水・食品が標準で入っているタイプが出発点になります(理由: 水・食料は用意し忘れやすいためです)。すでにローリングストックで水・食品を確保している家庭は、道具中心タイプのほうが重複を避けられます。
食品付きのセットを選ぶ場合、賞味期限の確認方法を先に知っておくと安心です(→非常食の賞味期限切れは食べられる?捨てる前の5つのチェック項目)。
3ブランド共通で「入っていない」もの
中身を優先度Sの6項目と照らし合わせると、ブランドを問わず共通して抜けやすい項目が見えてきます。
- 現金(小銭中心): 3ブランドとも付属していません。停電時のキャッシュレス決済トラブルに備え、自分で追加する項目です
- 常備薬・お薬手帳のコピー: 処方薬は個人ごとに異なるため、どのセットにも入っていません
- 携帯トイレの上乗せ分: 確認できた範囲では、1セットあたり3枚程度としている製品が複数ありました。数量は少なめな傾向があるため、日数分足りるか個別の確認をおすすめします
懐中電灯やラジオは3ブランドとも標準的に入っていますが、多くは手回し・乾電池式です。スマホを直接充電できる「モバイルバッテリー」がセットに含まれるかどうかは商品ごとに差があるため、パッケージ表示で個別に確認しておくと安心です。
【保存版】セットに追加したい3項目チェックリスト
| No. | 項目 | 確認 |
|---|---|---|
| 1 | 現金(小銭中心) | ☐ |
| 2 | 常備薬・お薬手帳のコピー | ☐ |
| 3 | 携帯トイレの上乗せ分 | ☐ |
セットが届いたその日、開封のタイミングで使うチェックリストです。この3行をスクリーンショットしておくと、買い足しのときにすぐ見返せます。
セットを買う人・自分で揃える人の分岐
ここは正直に言うと、家庭の状況によって答えが変わるところです。
セットが向いている人
- 短時間でひととおり揃えたい
- 防災用品の知識にあまり自信がない
- 収納スペースより携行のしやすさを優先したい
自分で揃えるほうが向いている人
- すでにローリングストックで水・食品を確保している
- アレルギー対応食や常備薬など、家族固有のニーズが多い
- 防災リュックの中身リスト|最低限の6つと、入れなくていい5つの優先度Sを、すでに家にあるもので満たせている
完璧にどちらかへ決めなくても大丈夫です。セットを土台にして、足りない分だけ自分で足す「半分セット・半分手作り」でも十分機能します。
まとめ:セットを買うだけで、もう半分は前進です
防災セットは、買った時点ですでに前進です。中身を1点ずつ完璧に把握しようとしなくて大丈夫です。今日は袋を開けて、優先度Sの6項目と上のチェックリストを見比べてみてください。3つ以上足りなければ、次の買い物で携帯トイレか常備薬入れを1つ追加するところから始めてみてください。
よくある質問
Q. 何人用を選べばいいですか?
A. 家族の人数分をまとめて選ぶのではなく、1人1つの持ち出し袋を基準にするのがおすすめです。体力や年齢に応じて中身の量を調整してください。
Q. セットの中身は自由に入れ替えていいですか?
A. 問題ありません。優先度Sが揃っていれば、A・Bの品目は家庭の状況に応じて入れ替えて構いません。かさばるものを減らし、必要なものを足す使い方が現実的です。
Q. 「とりあえず買った」まま中身を見ていません。今からでも遅くないですか?
A. 遅くありません。買った時点で優先度Sの多くはすでにそろっている可能性が高いです。今日は袋を開けて、上のチェックリストと見比べるところから始めてみてください。
出典: 山善ビズコムマガジン「防災バッグには何を詰めるべきか」/アイリスオーヤマ公式通販アイリスプラザ(防災セット食品付き 1人用 43点 NBS1-43)/LA・PITA公式サイト/内閣府 防災情報のページ
