ローリングストックのやり方5ステップ|続かない人の失敗例つき

ローリングストックのやり方5ステップ

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ローリングストックは、普段食べている食品を少し多めに買い、食べたら買い足すだけの備蓄方法です。農林水産省が家庭備蓄の基本として案内している方法で、特別な非常食を段ボールで買い込む必要はありません。

この記事では、今日から始められる5つのステップをまとめました。続かない人がつまずく4つの失敗パターンも後半で紹介します。読み終わったらやることは1つだけです(最後に書きます)。

目次

ローリングストックとは?60秒で理解する

ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、古いものから消費して、使った分を買い足すことで、常に一定量の備蓄を保つ方法です。農林水産省「家庭備蓄ポータル」

従来の備蓄 ローリングストック
買うもの 5年保存の非常食 いつものレトルト・缶詰・乾麺
置き場所 押入れの奥 いつもの食品棚+α
期限切れ 起きやすい 日常で消費するので起きにくい
味の確認 災害時が初見になりがち 普段から食べて知っている
費用 まとまって数千〜数万円 毎週の買い物に数百円上乗せ

災害時に「食べ慣れた味がある」ことは、大人にも子どもにも想像以上に心強いものです。

ローリングストックのデメリット・向かない人

ローリングストックにも限界はあります。

  • 絶対量を確保しにくい: 置ける食品の量は普段の消費ペースに左右されるため、5年保存の非常食のように「まとまった量を一度に確保する」ことには向きません
  • 停電・断水が長引くと影響を受けやすい: 冷蔵・冷凍が必要な食品は常温保存できないため、結局はレトルトや缶詰など常温保存できるものが頼りになります
  • 管理をやめると期限切れに戻る: 「食べたら買い足す」をやめてしまうと、通常の備蓄と同じように期限切れのリスクが生じます

外食が多い、自炊をほとんどしないなど、普段から食品のストック自体が少ない家庭では、ローリングストックだけで必要量をまかなうのは難しくなります。その場合は、はじめからある程度の長期保存食品を組み合わせておくほうが現実的です。

始め方の5ステップ

ステップ1: いまの食品棚をスマホで撮る

まず現状把握です。食品棚・冷蔵庫・パントリーを写真に撮ってください。「思ったよりレトルトがあった」「水が全然ない」など、足りないものがすぐ見えます。

ステップ2: 「プラス3日分」を計算する

政府の想定では最低3日分、できれば1週間分の備えが推奨されています(内閣府 防災情報のページ)。まずは3日分から始めましょう。

家族の人数 水(飲用+調理) 主食の目安 主菜の目安
1人 9L(2L×5本) ご飯パック・乾麺など9食 缶詰・レトルト9個
2人 18L(2L×9本) 18食 18個
4人 36L(2L×18本) 36食 36個

※端数は切り上げています。

数字だけ見ると多く感じますが、「ご飯パック9食」は普段の買い物2〜3回分です。一度に揃えず、毎回の買い物で少しずつ上乗せするのがコツです。

なお水は3日分でも1人9L・4人家族で36Lとかさばります。本数の数え方と置き場所の決め方は水の備蓄は1人何リットル?飲料水と生活用水の必要量・本数早見表で早見表にしています。

表の「主食◯食」をいちばん埋めやすいのは、常温で置けてそのまま数に数えられるご飯パックです。パック数の多いまとめ買いから探すと、必要数との差を一度に縮めやすくなります。

ステップ3: 「買い足しリスト」を作る

ステップ1の写真とステップ2の表を見比べて、足りないものをメモアプリに書き出します。

選ぶ基準は1つだけ——普段から食べているもの。食べたことのない食品は、災害時のストレス下ではさらに食べにくくなります。

ステップ4: 置き場所を1か所に決める

「食品棚の一番下の段」「シンク下の右側」など、ローリングストック置き場を1か所決めます。分散させると在庫が把握できなくなり、期限切れの原因になります。

収納に余裕がない場合は、マンションの備蓄の置き場所|4か所に分ける収納マップと実例でクローゼット・ベッド下・玄関・キッチンの4か所に分ける方法を紹介しています。

ステップ5: 「食べたら買い足す」を月1回のリズムにする

古いものから食べて、月1回の買い物で減った分を補充します。完璧に管理しようとしなくて大丈夫です。「月末の買い物のとき棚を見る」くらいのゆるさが、続く秘訣です。

よくある失敗パターン4つ

  1. 一気に買いすぎる — 使い切れず期限切れに。使い切れずに捨てると、備えたつもりの分がそのまま出費として消えます。3日分→1週間分と段階的に増やすほうが、結果的に安く済みます
  2. 「備蓄用」と思って普段食べない物を買う — 回転しないのでローリングになりません
  3. 置き場所を分散させる — 在庫が見えなくなります。1か所集中が基本
  4. 完璧なリストを作ろうとして始まらない — 最初の1週間は「水とご飯パックだけ」でも前進です

食品以外にも使える考え方

ローリングストックの考え方は、食品以外にも応用できます。

  • 乾電池・モバイルバッテリー: 少し多めにストックし、普段の生活で使ったら買い足す
  • マスク・ウェットティッシュ: 季節性の消耗品も同じ要領で回転させられる
  • 常備薬: お薬手帳と一緒に残量を確認する習慣にすると期限切れを防ぎやすくなります

「食べたら買い足す」と同じ発想を持ち物全般に広げると、防災用品全体の期限管理がまとめてやりやすくなります。

【保存版】最初の1週間チェックリスト

No. チェック項目 完了
1 食品棚の写真を撮った
2 家族の人数で必要量を確認した(上の早見表)
3 買い足しリストを作った
4 置き場所を1か所決めた
5 次の買い物で水を1ケース買った

この5行をスクリーンショットしておくと、買い物のたびに見返せます。

まとめ:今日やるのは「写真を1枚撮る」だけ

ローリングストックの最大の壁は「始めないこと」です。今夜、夕食の片づけのついでに、食品棚の写真を1枚撮る——それだけで第一歩は完了です。次の買い物から、いつもの食品を1〜2個多めにカゴに入れてみてください。

よくある質問

Q. 5年保存の非常食とどちらがいいですか?

A. 併用がおすすめです。日常の食事はローリングストックでまかない、持ち出し袋には軽くて長期保存できる非常食を。

Q. 何から買えばいいですか?

A. 迷ったら「水」からです。飲用・調理に使え、期限も長く、無駄になりません。次にご飯パック、缶詰の順が始めやすいです。保存水は「保存年数×容量」の組み合わせで選ぶと迷いません。比較の考え方は保存水おすすめ比較|1Lあたり単価で選ぶ5年・7年・10年保存でまとめています。

最初の1点を選ぶなら、期限が長く用途も広い水が無難です。日常で飲む分は普通のミネラルウォーター、置きっぱなしにする分は長期保存タイプ、と分けて探せます。

Q. 賞味期限の管理が苦手です。

A. 「新しいものを奥、古いものを手前」に置くだけでも十分機能します。期限が切れてしまったものの見分け方は、非常食の賞味期限切れは食べられる?捨てる前の5つのチェック項目にチェック表を用意しています。


出典: 農林水産省「家庭備蓄ポータル」内閣府 防災情報のページ

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。数字は公的機関の一次情報で確認し、失敗も隠しません。

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