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子どもがいる家庭の非常食選びで大切なのは、特別な非常食を新しく揃えることではなく、普段から食べているおやつやレトルト食品を備蓄に組み込むことです。結論から言うと、いつものおやつを少し多めに買っておくだけで、災害時に食べられるものが自然と増えます。年齢帯によって気をつけたいポイントも変わるので、あわせて整理しました。
子どもの非常食、結論は「特別なものを増やさない」
災害時は、大人でも初めて食べるものには抵抗を感じることがあります。子どもの場合は、その傾向がより強く出やすいものです。
だから「非常食用」として新しい商品を買うより、普段から食べ慣れている食品を備蓄に含めるほうが、実際に食べてもらえる可能性が高まります。
避難生活では、配られる支援物資の種類を選べないことも珍しくありません。そんな場面で、いつものおやつが手元にある——それは子どもにとって「知っている食べ物が1つある」ということです。
この考え方はローリングストックのやり方5ステップ|続かない人の失敗例つきで紹介しているローリングストックの応用です。
子どもの非常食はどれくらい必要?大人との量の違い
子どもに必要な食事の量は、年齢と体格によって大きく変わります。目安として、下の表の比率で計算すると見積もりやすくなります。
| 年齢帯の目安 | 大人1人分に対する比率 | 7日分の主食の目安 |
|---|---|---|
| 幼児期(1〜5歳ごろ) | 約1/3〜1/2 | 7〜11食 |
| 小学生(6〜12歳ごろ) | 約1/2〜2/3 | 11〜14食 |
| 中高生(13歳ごろ〜) | 大人とほぼ同じ | 21食 |
※この比率は公的な基準ではなく、当サイトが一般的な体格差をもとに整理した目安です。実際の食事量には個人差が大きいため、普段の食べる量を基準に調整してください。
家族全体の必要量は非常食は何日分必要?3日分と7日分の早見表【1〜5人家族】で計算できます。
「普段のおやつを備蓄に組み込む」考え方
スナック菓子やゼリー飲料の中には、常温保存が可能で賞味期限が半年〜1年程度のものが多くあります。こうしたおやつを買い物のたびに少し多めに買い、古いものから食べて減った分を買い足すだけで、無理なく備蓄になります。ローリングストックの考え方を、大人の食事だけでなく子どものおやつにも広げるイメージです。新しく「非常食用のお菓子」を探す必要はなく、いつも買っているものの数を少し増やすだけで十分です。
| おやつの種類 | 賞味期限の目安 | 備蓄に組み込むコツ |
|---|---|---|
| クッキー・ビスケット類 | 半年〜1年程度 | 個包装タイプを選ぶと分けやすい |
| ゼリー飲料・カップゼリー | 半年〜1年程度 | 常温保存できるパウチ・カップタイプを選ぶと管理しやすい |
| レトルトの子ども向けカレー・パスタソース | 1〜2年程度 | 普段の食事でも使うものを多めに購入 |
| 小袋のせんべい・クラッカー | 半年〜1年程度 | 詰め合わせ袋を防災リュックに1つ入れておく |
表の条件(常温・個包装・半年以上)に当てはまるおやつは、普段のスーパーでも買えます。箱でまとめて買って、防災リュックと食品棚に分けて置くと、片方が減っても気づきやすくなります。
1種類だけでなく何種類か候補を用意しておくと、そのときの体調や気分で食べたくないものがあっても、他の選択肢で対応しやすくなります。
量の目安は次のとおりです。
- 1人1日1〜2個が目安。7日分でおよそ7〜14個になります
- 買い物のたびに1〜2個ずつ多めにカゴへ入れれば、無理なく届く数です
- 防災リュックに入れっぱなしにせず、お出かけや学校行事で使って買い足す形にすると、期限切れの放置を防ぎやすくなります
賞味期限はメーカー・商品によって差があるため、購入時にパッケージの表示を確認してください。(期限の見方と入れ替え手順は→非常食の賞味期限切れは食べられる?捨てる前の5つのチェック項目)
子ども向けに選ばれやすい商品カテゴリ
そのまま食べられて子ども向けに選ばれやすい商品には、いくつかの定番カテゴリがあります。ここでは価格には触れず、公式サイト・製品情報をもとに保存年数と特徴を整理しました。実際に食べ比べた感想ではなく、情報の整理としてご覧ください。
| 商品カテゴリ | 保存年数の目安 | 調理・アレルギー表示 |
|---|---|---|
| パンの缶詰 | 3〜5年程度 | 調理不要/小麦・卵・乳を含む商品が多い |
| 缶入りクッキー・ビスケット | 5〜7年のものが多い | 調理不要/28品目不使用の商品もある |
| ゼリー飲料 | 5年保存が増えている | 調理不要/28品目不使用の商品もある |
| アレルギー対応アルファ米 | 5年が中心 | 水・お湯が必要/28品目不使用 |
「28品目不使用」と表示された商品は、卵・乳・小麦など特定原材料等28品目をいずれも使っていません。対象品目は改定されることがあるため、購入のたびにパッケージの表示を確認してください。
子どもの年齢帯別の注意点リスト
年齢帯によって、非常食を選ぶときに気をつけたいポイントが変わります。乳児(離乳食期)の備えについては別記事で扱う予定のため、ここでは幼児期以降を対象にします。
| 年齢帯の目安 | 気をつけたいポイント | 備蓄の工夫 |
|---|---|---|
| 幼児期(1〜5歳ごろ) | 硬さで食べにくい/初めての味を嫌がる | 普段から食べ慣れているレトルト・おやつを優先して多めに |
| 小学生(6〜12歳ごろ) | 好き嫌いが出やすい時期/食べる量の個人差が大きい | 好きなおかずの缶詰やレトルトを本人と一緒に選んでおく |
| 中高生(13歳ごろ〜) | 食べる量が大人に近づいてくる | 大人と同じ量の計算で備蓄し、まとめて調達する |
年齢帯ごとに、備蓄の工夫が少しずつ変わります。
- 幼児期:お出かけ用に持ち歩いているお菓子をそのまま多めに備蓄へ回すと、新しく用意する手間がかかりません
- 小学生:本人の好みがはっきりしてくるため、一緒に選ぶ工程自体が「知っている食品を増やす機会」になります
- 中高生:食べる量が大人に近づく一方、部活動で消費のペースが早まることもあるため、少し多めに見積もっておくと安心です
年齢はあくまで目安です。お子さんの普段の食事量や好みに合わせて調整してください。
小学生以上のお子さんがいる場合は、本人が「これなら食べる」と言ったものを備蓄に回すのがいちばん確実です。種類が入った詰め合わせなら、選んでもらう工程も家の中で完結します。
お子さんの年齢が上の行に移ったら、備蓄の中身も見直しどきです。半年に1回、この表を見返すくらいのペースで十分なので、ページをブックマークしておくと便利です。
アレルギー表示は必ず確認する
アレルギーをお持ちのお子さんがいる場合は、備蓄する食品や新しく試す食品のパッケージに記載されたアレルギー表示を必ず確認してください。
食品表示法では、アレルギーを起こしやすいことが分かっている特定の原材料について、表示が義務づけられているものと、表示が推奨されているものに分かれています(消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」)。対象品目は改定されることがあるため、最新の情報は消費者庁のサイトで確認すると確実です。
表示の読み方に不安がある場合は、かかりつけの医師や薬剤師に確認することをおすすめします。
まとめ:「うちの子、好き嫌いが多いから」と思ったら
特別な非常食を用意しないと、と身構える必要はありません。今日やることは1つだけです——次の買い物で、お子さんが今好きなおやつを1つ多めにカゴに入れること。食べたら買い足す、それだけで備えは少しずつ育っていきます。
「これは何かあったときに食べようね」と一言添えて一緒に選んでおけば、選ぶ作業そのものが、その子にとっての備えの時間になります。
常温で保存できるパウチタイプなら、おやつの延長でそのまま在庫を回せます。
普段のおやつやレトルトをまとめ買いで安く回す方法は非常食を安く揃える方法|どこで買う?セール時期とふるさと納税で紹介しています。
よくある質問
Q. 好き嫌いが多い子どもでも大丈夫ですか?
A. 「非常食だから」と新しい味に挑戦させるより、普段から食べ慣れているおやつやレトルト食品を備蓄に組み込み、時々食べて味を確認しておくほうが、災害時にも食べてもらいやすくなります。
Q. アレルギーがある場合、どんな点に注意すればいいですか?
A. 備蓄する食品・新しく試す食品ともに、パッケージのアレルギー表示を必ず確認してください。表示の見方に不安がある場合は、かかりつけの医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
Q. 何歳から子ども専用の備蓄を考えればいいですか?
A. 明確な区切りはありませんが、離乳食を卒業する幼児期以降は、この記事の年齢帯表を目安に、普段の食事に近いものを備蓄に組み込んでいくとスムーズです。成長に合わせて食べる量も好みも変わるので、半年に1回程度、備蓄の中身を今の年齢に合わせて見直す機会を作ると更新しやすくなります。
